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木製枠組み工法による地下貯水槽

特許出願中（特願2001-104733）

　「木製枠組工法による地下貯水槽」は、環境の保全や生態系の保持に配慮した自然にやさしい施設であり、河川水又は渓流水や雨水を貯水して防火用水源（山火事の緊急消火用水）、かんがい用水源（農業用のかんがい・防除・飲雑用水）等の多目的利用を図ることを目的とするものである。
　また、主要部材を間伐材で構成しており、間伐材の有効活用を図ることによって健全な森林の育成、さらに森林の洪水軽減や保水機能の強化に寄与することもねらいとしている。

施設概要		本施設は地下掘込式とし、地下の貯留空間に河川水・渓流水や雨水を貯水させる構造である。施設は貯水槽本体・取水施設・排水施設・管理孔及び観測孔から成り、貯水槽本体は間伐材の枠組で構成されている。本体上部には施設の浮上防止と在来植生の再生を図るため覆土を行い、地表の多目的利用を可能としている。　また、本体を水没させることにより間伐材の腐食防止を図り、かつ貯水位の高さ調節によっては陸域の湿地化が可能であり水辺のビオトープ（生物の生息域）形成が図れる。
施工写真
Key　Word 地下貯水槽／防火水槽／雨水貯留／洪水軽減／かんがい用水／環境保全／森林保全／間伐材／ビオトープ／林野火災／経済的【発明者】　　　　　村井　宏（有限会社森と緑の研究所　代表取締役）　　　　　　　　　　　向井田　岳（刈屋建設株式会社　代表取締役）　　　　　　　　　　　似内　利正（株式会社防災技術コンサルタント　代表取締役）【特許出願人】　　刈屋建設株式会社　　　　　　　　　　　株式会社防災技術コンサルタント　　　　　　　　　　　小岩井農牧株式会社